ゴールデンウィークが近づくと…
2020年4月28日
ゴールデンウィークが近づくと思い出す人がいます。
大学病院時代に足の骨髄炎で苦労して治した患者さんです。
クリニックを開院してからも、毎日のようにリハビリに通ってくれました。
あるゴールデンウィーク明け、少し休みボケでクリニックに出勤すると、その人は足を痛そうに、ぐったりと診療開始を待っていました。
すぐに診察すると、細菌が血液にまわる敗血症性ショックで、即刻、救命救急センターでの治療が必要なほどでした。
「どうしてこんなになるまで…」。
数ヶ月後、奥さんがクリニックにいらして、「主人は亡くなりました」。
「主人は、足が痛いけど、連休が終わったらまた先生のところで診てもらいたいと、我慢してたんです」。
患者さんに頼られるということは、患者さんの命を預かること。
それは内科医でも整形外科医でも同じことです。
それ以来、連休前は症状の悪化を想定して、その対処法を注意深く説明するようになりました。
この患者さんにはいろいろ教えていただきました。
ゴールデンウィークが近づくと思い出します。
※明日からゴールデンウィークです。
当院はカレンダー通りに診療いたします。
休診日をご確認の上、どうぞ体調を崩しませんようお気をつけください。
ご理解、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
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